インプラントの費用相場はいくら?
1本あたりの価格と費用を抑える方法
はじめに
インプラント治療は、高額な治療費がかかる治療です。
そのため、「安心して任せられるクリニックを見つけたい」「費用を抑えながら確かな技術を持つ歯科医師の治療を受けたい」という思いをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
今回は、インプラントの費用を素材ごとに詳しくご紹介いたします。
入れ歯やブリッジとの費用の比較、インプラント費用を抑えるための方法についても詳しく解説しているため、インプラント治療を検討されている方はぜひご覧ください。
エクシアデンタルクリニック墨田では、口腔外科の認定医の院長が、確かな知識と高度な技術を活かしたインプラント治療をご提供いたします。
目次
01.インプラント素材ごとの費用
02.インプラント治療と入れ歯・ブリッジとの費用相場
03.インプラント治療の費用内訳
04.インプラント治療費用を左右する要素
05.適切なインプラント治療を受けるには
06.インプラント治療に保険適応できる?
07.インプラント治療の費用負担を抑える方法
08.エクシアデンタルクリニック墨田のインプラント治療
インプラント素材ごとの費用
インプラント治療は、インプラント体の質や保証期間によって費用が変わりますが、被せ物(上部構造)に使用する素材によっても費用が変わります。
被せ物は歯の変わりとなる人工歯で、口を開けた時に見える部分であるため、インプラント治療後の見た目を大きく左右します。
インプラント治療で被せ物に使われるのは主に「銀歯」「ハイブリッド」「セラミック」の3つです。
それぞれの費用相場を確認し、ご自身のニーズや予算に合った素材を選ぶようにしましょう。
銀歯
平均費用:約30,000円~50,000円
銀歯は、金属製の被せ物です。
比較的耐久性があり、セラミックよりも安価なため、奥歯などの見えない部分に使用されることが多いです。
ただし、金属アレルギーや歯茎への色素沈着の懸念があるため、事前にリスクを確認しておくことが重要になります。
ハイブリット
平均費用:約50,000円~80,000円
ハイブリッドは、樹脂とセラミックを混ぜ合わせた素材です。
ハイブリッドセラミックと呼ばれることもあり、適度な強度と見た目の美しさを備えています。
白色の被せ物であるため、銀歯よりも審美性に優れており、前歯のような目立つ部分の歯にも対応可能です。
ただし、樹脂が含まれているため、セラミックと比べると耐久性や審美性は劣ります。
経年劣化による変色や審美性の低下が起こりやすいことも特徴です。
セラミック
セラミックでできた被せ物には、いくつかの種類があります。
種類ごとの平均費用は、変わります。
特徴と費用を比較してみましょう。
ジルコニアセラミック
平均費用:約90,000〜200,000円
ジルコニアとは人工ダイアモンド呼ばれるものであり、セラミックを焼き付けた被せ物です。
高い強度と天然歯に近い風合いを再現できるのが特徴です。
オールセラミック
平均費用:約70,000〜170,000万円
すべてセラミックでできた被せ物です。
透明感のある天然歯のような美しさや色調を再現できます。
メタルボンド
平均費用:約50,000〜150,000円
金属の表面にセラミックを焼き付けた被せ物です。
内側に金属が使われているため、セラミックの中では安価ですが、透明感や色調の再現性はほかのセラミックに劣ります。
インプラントの素材にはそれぞれに異なる特徴があり、天然歯に近い風合いが再現できて強度の高い素材は費用が高くなる傾向があります。
銀歯は、耐久性に優れている一方で審美性に劣りますが、コストを抑えたい方に適しています。
ハイブリッドは、見た目とコストのバランスが取れた素材のため、ある程度の審美性をキープしたい方におすすめです。
セラミックは高価ですが、ワンランク上の美しさと耐久性を求める方には理想的な素材でしょう。
インプラント治療で使う被せ物は、治療する部位の特性や予算を考慮し、担当医とよく相談して最適な素材を選ぶことが大切です。
インプラント治療と入れ歯・ブリッジとの費用比較
虫歯、歯周病、外傷などで歯を失った場合には、インプラント、入れ歯、ブリッジによる3つの治療法があります。
費用は、素材によっては保険適用にて治療できる入れ歯やブリッジと比べて、インプラントはほとんどの場合保険適応は出来ず、必然的に費用が高くなります。
ただし、費用に差がある代わりに、それぞれの治療後の見た目、使い心地、人工歯の寿命の長さも異なります。
それぞれの治療法の費用を比較してみましょう。
インプラント治療の費用
平均費用:1本あたり約300,000円~500,000円
インプラント治療は、天然歯とほぼ同じ構造の人工歯です。
歯1本から全歯の欠損まで幅広く対応でき、審美性が非常に高くて耐久性にも優れているため、人気の高い治療法です。
すべての歯を失った場合には「オールオン4」と呼ばれる4本のインプラントですべての歯を支える治療法が用いられることもあります。
オールオン4の平均費用は約1,500,000円~2,500,000円とやや高額ですが、すべての歯をインプラントにするよりも費用を抑えながら自然な見た目と安定感のある使い心地が得られます。
入れ歯治療の費用
平均費用:
【部分入れ歯】
・保険適用の場合→約5,000円~15,000円(患者が3割負担の場合)
・自費診療の場合→約10,000円~500,000円
【総入れ歯】
・約15,000円(患者が3割負担の場合)
・約400,000円~500,000円
入れ歯は取り外しが可能で、素材によっては保険適用にて治療できるため、比較的低コストで治療を受けられるのが魅力です。
ただし、噛む力がインプラントやブリッジと比べると低く、入れ歯の種類によっては見た目や装着感に違和感が出る場合もあります。
ブリッジ治療の費用
平均費用:
・保険適用の場合→約20,000円~30,000円
・自費診療の場合→1本あたり約50,000円〜150,000円
ブリッジ治療は、失った歯の両隣にある健康な歯を削り、その部分に橋をかけるようにして人工歯を固定する治療法です。
入れ歯よりも審美性が高く、自然な見た目に仕上がるのが魅力です。
ただし、ブリッジの装着には健康な歯を削る必要があるため、長期的には固定源となった健康な歯の寿命を損なう可能性があります。
また、耐久性や噛む力の安定性は、インプラントに劣ります。
インプラント治療、入れ歯治療、ブリッジ治療にはそれぞれに異なる特徴と費用があり、どれを選ぶかは患者さまのニーズによって異なります。
インプラント治療は高価ですが、天然歯のような自然な見た目と噛む力の安定感が高く、メンテナンスもしやすいため15年以上使えるケースも多いです。
入れ歯やブリッジも手頃な選択肢ではありますが、耐久性、装着感、機能性はインプラントよりも劣ります。
寿命も入れ歯は4〜5年、ブリッジは7〜8年と短いため、長く快適に使うことを重視するならば、インプラント治療が優れた選択肢だと言えるでしょう。
インプラント治療の費用内訳
検査・治療費
インプラント治療の総額は「検査や治療にかかる費用+インプラントの素材と仮歯」の合計で決まります。
まずは、検査や治療にかかる費用を詳しく確認してみましょう。
検査・診察
インプラント治療に必要な情報を集めるための検査、診察のための費用です。
口腔内診査、レントゲン撮影、CT撮影、血液検査などが行われます。
費用:約15,000円~50,000円
抜歯
インプラントを埋入するにあたって抜歯が必要な場合にかかる費用です。
費用:歯1本あたり約5,000円~8,000円
インプラント埋入手術
インプラント体を顎の骨に埋め込む手術の費用です。
静脈内鎮静法や骨造成のようなオプションの有無で費用が変わります。
費用:約150,000円~350,000円
メンテナンス
インプラント治療後の定期的なチェックやメンテナンスにかかる費用です。
クリーニングをして、インプラントの破損確認、インプラント周囲炎などの問題の有無を確認します。
費用:1回あたり約1,500円~10,000円
インプラント素材・仮歯
インプラントは、被せ物(上部構造)、アバットメント、インプラント体で構成されており、それぞれに費用がかかります。
また、最終的な被せ物(上部構造)をつけるまでの間に使う仮歯の制作費用も必要となります。
被せ物(上部構造)
インプラントの上につける歯の頭の代わりとなる部分です。
セラミックやジルコニアなどがあり、素材によって費用が異なります。
費用:約30,000円~200,000円
アバットメント
インプラント体と被せ物(上部構造)をつなぐパーツです。
費用:約30,000円~90,000円
インプラント体
顎の骨に埋め込む、歯の根の変わりとなり部分のパーツです。
素材、メーカー、保証期間の長さによって価格が異なります。
費用:1本あたり約70,000円~400,000円
仮歯
被せ物(上部構造)がつくまで、歯の代わりとなる人工歯です。
費用:約5,000円~20,000円
インプラント治療の費用には、検査や手術にかかる費用からインプラントのパーツごとの費用まで、複数の項目に分かれます。
信頼性が高くて保証期間の長いメーカーのインプラントは、費用が高くなるのが一般的です。
いくつかの歯科医院で費用を比較検討する際には、インプラント費用の内訳を確認することで治療総額や必要な経費が明確になり、比較しやすくなります。
また、インプラントを長く使用するには、術後のメンテナンスが不可欠です。
そのため治療費とは別に、メンテナンス費用がかかることも把握しておきましょう。
インプラント治療費用を左右する要素
使用する素材
インプラント治療に使用される素材は、費用に大きな影響を与えます。
インプラントにはいくつかの種類があり、表面の状態によってインプラントと骨の結合のスピードを早めて治療期間を短縮できたり、高純度のチタンジルコニア製で脱落しにくいなど、治療期間や治療後に影響を与えるほど品質に違いがあります。
被せ物(上部構造)の素材も違いがあり、セラミックのような見た目が天然歯に近く、審美性や耐久性が高いものを選ぶと費用は高くなる傾向があります。
インプラント治療に使用するパーツの素材選びは、見た目だけでなく長期的な使用感や耐久性も踏まえて慎重に考える必要があります。
インプラント治療に必要な追加の検査や処置
インプラント治療では、顎の骨の状態を把握するためにCTスキャンなどの検査が必要です。
検査や追加の処置には、別途費用がかかります。
事前に虫歯、歯周病の治療、矯正治療などが必要なら、その分の費用もかかるでしょう。
特に、骨の密度や質が不足している場合は、インプラント埋入のためにサイナスリフト、CGF、AFG、PRFといった骨や歯周組織の再生医療が必要になることがあります。
また、インプラント埋入の手術の際に静脈内鎮静法のような、麻酔に関するオプションをつける場合も費用が増える要因となります。
歯科医師の技術力や設備
歯科医師の技術力や歯科医院の設備によって、費用に差が生じることもあります。
高い技術力と最新の設備を備えた歯科医院では、治療の精度や安全性が高くなるため、治療費も相応に高くなるケースが多いです。
日本口腔外科学会の認定医のような経験のある歯科医師は、外科処置をともなうインプラント治療を任せるためのポイントの一つでしょう。
外科手術に長けた知識や技術があることで、インプラントの正確な位置への埋入や術後の美しい仕上がりが可能になります。
また、術後のメンテナンスやインプラントの保証に関する対応もスムーズに受けることができ、トラブルも減少します。
最新設備のある歯科医院で経験豊富な歯科医師のインプラント治療を受けることは、それ自体が大きなメリットと言えるでしょう。
インプラントの治療費は、使用する素材や追加の処置や治療の有無、歯科医師の技術力や設備など、さまざまな要素で決定されます。
費用が高額である場合には、それだけ高品質な素材やクオリティーの高い技術が使用され、術後のメンテナンスや長期保証といった安心のサポートが充実していることが多いです。
インプラント治療は、食事や会話を楽しむための重要な投資となるため、初期費用が高くても総合的なメリットを考慮して治療法を選ぶことが大切です。
適切なインプラント治療を受けるには
徹底的にネットで調べる
適切なインプラント治療を受けるには、歯科医院でカウンセリングを受ける前に、インターネットでしっかりと情報収集することが大切です。
まずは、インプラント治療に関するの基礎知識や治療の流れ、使用される素材や技法についての理解を深めるとよいでしょう。
また、インプラント治療を提供する歯科医院の実績、患者の口コミ、歯科医師の専門資格、所属学会なども確認し、信頼度の高い歯科医師を見つけるのも大切です。
インターネット上の情報を活用することで、インプラント治療に関する知識が深まるため、カウンセリングの際に疑問点を質問する準備も整うでしょう。
セカンドオピニオン
インプラント治療は、短期間で何度もやり直しできる治療ではありません。
一度埋入したインプラントは、長期にわたって使うことになるため、精密な治療計画のもとで治療を行うことが重要です。
しかし、インプラント治療は歯科医師の経験や技術によって、同じ症例でも治療計画が違ったり、難症例としてインプラント治療そのものを断られてしまったりすることも少なくありません。
そのため、診断や治療方法に対して不安や疑問を感じた場合や、難症例として難しいと断られてしまった場合は、セカンドオピニオンを受けることをおすすめします。
いくつかの歯科医師の見解を聞くことで、異なる治療方針や最新の治療技術を知ることができ、より自分に合った治療法を見つけることができます。
また、複数の意見を聞くことで安心感が得られ、納得のいく選択がしやすくなるでしょう。
複数の歯医者で見積書を受け取る
インプラント治療は高額であるため、複数の歯科医院から見積もりを取って比較することも大切です。
治療内容や使用するインプラントの素材、保証の範囲や期間、アフターケアの体制などの内訳を確認して、総合的に判断しましょう。
単に費用が安いからという理由で決めてしまうと、「質の低いインプラントだった」「保証がついていない」「アフターフォローには別途費用がかかる」などの理由で追加の費用負担が発生したり、再治療の可能性があります。
見積もりを比較することで、それぞれの歯科医院の特徴や治療方針が理解しやすくもなるため、見積もりは複数の歯科医院で提示してもらうのがおすすめです。
適切なインプラント治療を受けるためには、インターネットによる情報収集、セカンドオピニオンを活用した複数の見積もり取得などを行い、慎重に判断しましょう。
治療費が安いからといって歯科医院を選ぶと、トラブルや追加費用が発生する可能性があります。
納得のいく治療を選択するためには、安易な決定は避け、安心して任せられる歯科医院を見つけることが大切です。
また、歯科医師の経験や専門性も確認し、インプラント治療に長けた歯科医師のもとで治療を受けましょう。
インプラント治療に保険適応できる?
インプラント治療は、保険適用外の自費診療として扱われます。
そのため、一部のケースを除き、保険適用にはなりません。
インプラント治療には高度な技術と特別な素材が必要で、機能性も見た目も保険適用の入れ歯やブリッジより優れた人工歯です。
そのため、噛む機能と見た目の回復に必要十分な治療であると認められている入れ歯やブリッジのような治療がある以上、インプラント治療に保険が適用されることは基本的にありません。
インプラント治療が保険適用となるのは、大幅な顎骨の喪失のような特殊な事情があるケースのみです。
虫歯や歯周病で歯を失った場合は、自費診療での治療となるため注意しましょう。
インプラント治療の費用負担を抑える方法
インプラント治療は自費診療のため、入れ歯やブリッジと比べて高額な治療です。
しかし、医療費控除、デンタルローンの利用、高額療養費制度の活用といった制度や支払い方法を利用すると、家計への負担や1回の支払額を抑えながら治療を受けることができます。
インプラント治療の費用軽減に役立つ方法について、事前に確認してきましょう。
医療費控除を利用する
インプラント治療は、医療費控除の対象となります。
医療費控除とは、対象となる治療の年間の医療費が一定額を超えた場合に所得税の還付と翌年の住民税の軽減が受けられる制度です。
対象となる歯科や医科の年間の治療費が、100,000円または所得の5%を超えることが条件となります。
インプラント治療の費用相場は、1本あたり300,000円〜500,000円のため、1回の治療で十分に医療費控除の条件を満たすことができます。
治療費だけでなく、通院にかかる交通費も控除対象となるため、領収書や交通費の記録をしっかりと保管しておきましょう。
医療費控除は、確定申告で申請できます。
デンタルローンを使用する
デンタルローンは、インプラントなどの高額な歯科治療の費用を分割払いできる支払い方法です。
インプラント費用を1回で支払うのが難しい場合に活用すれば、1回の支払い額を少なくできるため、すぐにまとまった費用を用意する必要がありません。
支払い回数もいくつかのパターンから選ぶことができるため、無理のない範囲で月々の返済額を設定できます。
デンタルローンを取り扱う金融機関や歯科医院は増えています。
ローンにかかる金利が少ないプランもあるため、金利や手数料に注意しつつ利用しましょう。
高額療養費制度を活用する
高額療養費制度とは、1ヶ月の保険適用の医療費が一定額を超えた場合に超過分が返金される制度です。
インプラント治療は基本的に保険適用外のため、この制度が直接的に使えるわけではありませんが、インプラント治療前の抜歯、虫歯や歯周病などの治療が保険適用になる場合や、インプラント治療の保険適用条件に当てはまる症例の場合は、高額療養費制度を利用することで一部負担を軽減することができる可能性があります。
高額療養費制度が受けられる1ヶ月の保険治療の上限額は、所得や年齢によって異なるため、全国健康保険協会の公式HPで確認しましょう。
エクシアデンタルクリニック墨田のインプラント治療
院長の専門性
当院の院長である廣嶋一哉は、公益社団法人 日本口腔外科学会の認定医であり、口腔外科に関する確かな知識と経験を持っています。
インプラント治療は手術をともなうことが多く、高度な口腔外科の知識が治療の成功と安全性のカギとなります。
当院で完結する治療計画
インプラント治療を行なっている歯科医院の中には、骨造成やサイナスリフトのような処置をほかの歯科医院にお任せする場合があります。
しかし、当院では治療の一貫性と効率性、患者様の負担軽減を重視した治療を行っているため、できる限り当院だけで完結できる治療計画を作成いたします。
最新設備と安全性への配慮
当院では、インプラント治療に必要な最新の設備と衛生管理を徹底しており、安全性の高い治療環境を確保しています。