エアフローワン

エアフローとは、天然歯、被せ物、インプラントからバイオフィルム・着色および早期歯石を除去するための「予防」「メインテナンス」「治療」に使用することを目的とした電動式歯面清掃用装置です。

従来のエアフローは、噴霧するパウダーの勢いがよく、味も塩辛い感じがあり苦手な方もいらっしゃいました。
エアフローワンは、パウダーの勢いも味も改善され、負担が少なくクリーニングを受けることができます。
エアフロープラスパウダーを用いて、歯ぐきの周りについたバイオフィルム、着色、早期歯石を効果的に取り除きます。

そのため、従来使用していた手で歯石を除去する器具やラバーカップやポリッシングブラシの必要性を減らすことができるため、患者様の負担を軽減することも可能です。
しかも、粉末粒子が狭い部分にも届くため、歯と歯の間や矯正器具の周りなど、これまでクリーニングで取り切れなかった汚れを除去することが期待できます。

エアフローワンは、次のような効能が期待できます。

・シーラント充填する前のプラーク除去
・ インレー、アンレー、クラウンおよびベニアの接着/合着前の歯面清掃
・ コンポジットレジン修復前の歯面清掃
・ 歯列矯正患者のプラークおよびステイン除去
・ 歯列矯正装置の接着前の清掃
・ インプラント周囲の清掃
・ シェードテイキングのためのステイン除去
・ フッ素塗布前のプラーク除去
・ ホワイトニング処置前のプラークおよびステイン除去
・ 歯肉辺縁のバイオフィルム除去

シーラント・フッ素・ホワイトニングを行う前に、効果的にプラーク・ステインを除去します。
歯列矯正装置は、凹凸があり汚れが取りにくいのですが、エアフローのパウダーを当てることで簡単に除去できます。

また、インプラント周囲や歯ぐきの周りのバイオフィルムは、傷つかないように慎重に行う必要がありますが、パウダーの効果で負担が少なく除去が可能になります。
そのほか、白い詰め物の前や被せ物を接着する前に歯の表面の汚れを除去する時にも使用することがあります。

当院がエアフローワンを導入している理由は、GBT(GUIDE BIOFILM THERAPY)という、う蝕(虫歯)、歯周病、インプラント周囲炎の原因であるバイオフィルムを除去し、口腔内や全身における健康管理を行う上でのアプローチが、当院の理念や患者様の高い満足度に叶うツールと考えるからです。

歯周病による全身疾患のリスクは、「糖尿病」「呼吸器疾患」「脳疾患」などです。
歯医者で定期的にバイオフィルムを抑制し、お口の中だけでなく全身の健康のための管理を実現することができます。
歯を傷つけない、高い精度でメンテナンスが出来る、患者様に実感いただきやすいというのも導入理由です。

当院は予防歯科の考えから「プロフェッショナルによる定期的なプラークの除去」と「ホームケアのためのブラッシング指導」を大切にして実践することで、患者様の口内環境を保つことを目指しています。

従来のスケーラーは歯科衛生士や歯科医師がスケーラーという器具で、歯に付着する歯石を手作業でガリガリと除去していました。
後に多くの歯医者では、超音波スケーラーと呼ばれる水が出るタイプのものを使用しますが、どれも歯を傷つけやすく汚れの取り残すという欠点がありました。

エアフローおよびエアフローワンは、パウダー状の粒子を吹き付けながら清掃をするので、歯の表面が傷つけられることなく本来の美しい歯面にすることが可能です。
このように、エアフローワンは、健康な歯の維持をするために、スケーラーの使用や手間を最小限に抑えることが期待できます。

そして、エアフローはさまざまな歯の組織(エナメル質・象牙質・セメント質・歯肉など)に対する侵襲性を抑えて、患者様の快適性を追求します。
そうすることで、患者様の天然歯やインプラントをよい状態で維持し続けることが期待できます。