インプラントの治療期間・通院頻度はどれくらい?
はじめに
「インプラント治療は魅力的だけど、治療期間が長いと負担が気になる…」そのようなお悩みをお持ちではありませんか?
今回は、インプラントの治療期間を工程ごとに詳しくご紹介いたします。
工程と治療期間を事前に知ることで、インプラント治療のイメージがつきやすく、モチベーションも保ちやすくなるため、ぜひご覧ください。
また、当院では日本口腔外科学会の認定医である院長がインプラント治療を担当いたします。
セカンドオピニオンを含め、インプラント治療に関するご相談はお任せください。
目次
01.インプラントの治療期間はどのくらい?
02.手術後の治療期間が大切
03.インプラント治療の期間が長期化する要素
04.インプラント治療の流れ
05.エクシアデンタルクリニック墨田のインプラント治療
インプラントの治療期間はどのくらい?
インプラント治療にかかる期間は、平均して3~12ヶ月ほどです。
治療期間は、インプラントの埋入本数や骨の量などによって個人差があります。
特に、インプラントを埋入するための骨の量が不足している場合は、治療期間が長くなることが多いです。
治療は、まず初めに詳細な検査を行い治療計画を作成し、インプラントを顎の骨に埋め込む手術が行われます。
インプラントの治療期間が長い理由は、埋め込んだインプラントが顎の骨と結合して安定するのを待つ期間が3〜6ヶ月ほど必要だからです。
この期間では、歯科医師の指示したペースで通院し、インプラントと顎の骨の経過観察をする期間となります。
実際の通院回数は、平均して3~8回程度であることが多く、治療期間の長さに対して通院回数は少なめです。
手術後の治療期間が大切
インプラント治療は精密な処置が求められるため、すべての工程を確実に行う必要がありますが、特に大切なのはインプラント埋入手術後の治療です。
インプラント体と骨の結合を待つ期間、傷口の治癒を待つ間のセルフケア、被せ物をつけたあとの噛み合わせの調整、メンテナンスといった手術後に行われる工程を疎かにすると、インプラントがすぐに抜け落ちて使えなくなるリスクが高まります。
インプラント治療を受ける前には、手術後の工程や注意点についても確認しておくようにしましょう。
インプラント体と骨との結合に時間がかかる
平均費用:1本あたり約300,000円~500,000円
インプラント治療の成功には、インプラント体と顎の骨がしっかりと結合することが大切です。
手術後は、傷口の再生とともにインプラント体と顎の骨が密接に結びつくための時間が必要となり、期間の目安は、約3~6ヶ月です。
この期間は、結合を妨げる傷口からの細菌感染が起こらないように細心の注意を払い、問題があればすぐに対処する必要があります。
インプラント治療は、手術後の経過がインプラントの予後に大きく影響を与えるため、このことが手術後の治療が大切だと言われる理由の一つとなっています。
傷口の治癒を待たなければいけない
インプラント手術後は、インプラント体を埋め込んだ部分や周辺の歯茎に傷ができるため、これらがしっかりと治癒するまでの時間も必要です。
傷口の治癒には7〜10日、長いと14日ほどの時間がかかることが多いです。
この期間は、患部に過度な刺激を加えたり不潔な状態にしたりすると、細菌感染を引き起こしてインプラント体と骨の結合を妨げることがあります。
手術後のセルフケアがインプラント治療の成功率に影響する場合もあるため、歯科医師の指示をよく聞いて守るようにしましょう。
噛み合わせの調整も大切
インプラントは、最終的な被せ物(上部構造)を装着したあとの噛み合わせの調整も大切です。
噛み合わせの調整が上手くいかないとインプラントや周囲の骨に負担がかかり、痛みや炎症を起こしたり、早期に脱落してしまったりする原因となるためです。
インプラントは、過度な負担をかけずにしっかり噛めるように噛み合わせを調整することで、安定した状態で長く使えるようになります。
調整は歯科医師が行いますが、噛んだときに違和感がある場合は相談するようにしましょう。
治療終了後のメンテナンス必要
インプラント治療は、終了後の定期的なメンテナンスも大切です。
メンテナンスを怠り、インプラントの周りに汚れが付着した状態が続くと、骨や歯茎に炎症を起こす「インプラント周囲炎」のリスクが生じます。
インプラント周囲炎は、早期にインプラントを脱落させる原因の一つです。
インプラント治療に関する保証を受ける条件にも、定期的なメンテナンスを受ける義務が明記されていることがほとんどであるため、治療終了後は歯科医師の指示通りにメンテナンスを受けるようにしましょう。
インプラント治療の成功率には、手術後の治療期間を含めて多くの要素が影響を与えます。
手術後の治療期間は、インプラントと骨の結合を十分に待つこと、傷口の治癒までのセルフケア、噛み合わせの調整、定期的なメンテナンスによって、治療の成功率は高まり、より長く安定した状態を保てるようになります。
手術後の工程もインプラント治療の成功のために重要な要素であることを理解し、通院やセルフケアに関する歯科医師の指示には従うようにしましょう。
インプラント治療の期間が長期化する要素
骨移植や造成手術
インプラント体を埋入する骨の量や質が不十分な場合は、骨移植や骨造成手術が必要になることがあります。
生まれつき顎の骨が薄かったり、歯の喪失や歯周病が原因で骨の吸収が進んでいる場合は、インプラント埋入手術の前に、ほかの部位から骨を移植したり人工骨を使って骨を増やしたりする手術が行われます。
この処置には、インプラント体と骨が結合するまでの期間とは別に、増やした骨が安定するまでの時間が必要です。
インプラント埋入手術と別に行われる場合は、4〜7ヶ月ほど治療期間が伸びる可能性があります。
骨誘導再生(GBR)
骨誘導再生法(GBR)とは、インプラントを埋め込む部分に十分な骨がない場合に行われる手術です。
骨を追加して増やす骨移植や造成手術とは異なり、メンブレンという特殊な膜を使用して骨の再生をうながして、インプラントを安定させるのに必要な骨の厚みや高さを確保する技術です。
この方法も骨が再生してインプラントを支えられる状態になるまでに3~6ヶ月の時間を要するため、インプラント埋入手術と別に行われる場合は治療期間が長くなります。
歯茎の移植手術
インプラントを埋入する部位の歯茎が不足している場合は、歯茎の移植手術が必要になることがあります。
歯茎が少ないとインプラントの根本が露出しやすくなり、炎症や感染のリスクが高くなるためです。
歯茎の移植手術では、口腔内のほかの部位から歯茎を切り取り、インプラント周りを覆うように歯茎を補います。
歯茎の組織がしっかりと定着するまでには数週間から1~2ヶ月ほどの時間がかかるため、インプラント治療全体の期間が延びることがあります。
全身の疾患
糖尿病や高血圧といった全身疾患がある場合は、インプラント治療の期間が長引くことがあります。
これらの全身疾患は、インプラント埋入手術のあとの治癒力や免疫力に影響を与えるため、インプラント体と骨の結合や傷口の回復が遅い傾向があります。
また、治療中に病状が悪化した場合は一時的に治療を中断を余儀なくされることもあり、インプラントの治療期間が延びる原因となります。
全身疾患の有無は治療計画の作成段階で考慮されるポイントではありますが、全身疾患がない人と比べて治療期間は長くなる可能性が高いでしょう。
インプラントの治療期間は、一般的には3〜12ヶ月ですが、患者さまの骨の状態や全身の健康状態によって異なります。
骨移植や造成手術、GBR、歯茎の移植といった追加の処置が必要な場合には、治療期間が長くなる可能性があるでしょう。
また、インプラント治療の進行に影響を与える全身疾患がある場合も、治療期間が長引く原因となります。
治療期間には個人差があるため、治療期間が延びる要素があるかどうか、事前に歯科医師に確認しておくと安心です。
インプラント治療の流れ
インプラント治療はカウンセリングから始まり、術前検査、インプラント体の埋入手術、被せ物の作成など、複数の段階を経て行われます。
インプラントの治療期間は、3〜12ヶ月ほどと長いです。
そのため、事前に治療の流れを把握しておく方が治療のゴールへのイメージが湧きやすく、安心して治療を受けることができます。
それぞれの工程でどのような処置が行われるか、治療期間の目安、通院頻度について詳しくご紹介します。
カウンセリング
目安期間:1日
通院頻度:基本的に1回(歯科医院の予約状況や患者さまの都合により変わる場合があります)
カウンセリングでは、患者さまの症状や治療のご希望を伺い、治療の流れ、期間、費用などのご説明をいたします。
当院ではLINEでご予約や変更を行っていただくことができます。
カウンセリングでの疑問をご帰宅後にLINEで気軽に相談いただくこともできるため、安心して治療に臨んでいただけます。
検査・治療計画
目安期間:2〜14日(治療計画作成に必要な期間によって変わる場合があります)
通院頻度:2〜3回
CTやレントゲン撮影、歯周病や虫歯の有無、噛み合わせのチェック、口腔内の型取りなどを行います。
加えて、全身疾患の有無も確認し、患者さまに最適かつ精密な治療計画を作成します。
詳細な治療の流れや治療期間についても、しっかりとご提示します。
インプラント体埋入手術
目安期間:1〜14日
通院頻度:2回(手術当日1回+術後1〜2週間後に1回)
顎の骨にインプラント体を埋め込む、一次手術を行います。
一次手術にかかる時間は1〜2時間ほどです。
手術中は麻酔を用いるため、痛みはありません。
術後麻酔が切れたタイミングから7〜10日ほどは痛みや腫れが出ますが、痛み止めや薬でコントロールします。
抜歯・仮歯調整
目安期間:3〜6ヶ月
通院頻度:必要に応じて通院
抜歯が必要な場合は、インプラント埋入前、もしくはインプラント埋入手術と同時に行います。
インプラント埋入手術とは分けて抜歯を行う場合は、抜歯部位の骨の回復を数ヶ月待ってからインプラント体の埋入手術をします。
また、インプラント体と顎の骨がしっかりと結合するのを待つ間は、仮歯を装着します。
仮歯は、見た目や歯並びを確保するために装着しますが、取れたり噛み合わせに違和感が生じたりした場合は、適宜通院して調整を行います。
インプラント体定着期間
目安期間:3~6か月
通院頻度:月1回程度
顎の骨とインプラント体が結合し、安定するまでの待機期間です。
月1回ほどのペースで来院していただき、インプラント体と顎の骨の結合状態の確認、口腔内のチェック、クリーニングを行います。
インプラントが定着する前に、患部に細菌感染を起こすと治療に支障が出るため、定期チェックは欠かせません。
アバットメント取り付け
目安期間:1〜14日
通院頻度:2回(手術当日1回+術後1〜2週間後に1回)
アバットメントを取り付けるための二次手術を行います。
アバットメントとは、インプラントと被せ物をつなぐパーツです。
インプラント体の上の歯茎を切り開いてアバットメントを装着する工程の少ない手術のため、30分ほどの短時間で完了します。
型取り
目安期間:1日
通院頻度:二次手術から1〜2週間後に1回
アバットメント装着後、歯茎の治癒を待ってからインプラントの上に装着する被せ物(上部構造)の型取りを行います。
型取りにはシリコン素材が使われ、シリコンで精密な型を取ることでフィット感の良い被せ物の作成が可能となるためです。
被せ物は、患者さまのご希望に合わせて技工所で作成いたします。
被せもの装着
目安期間:1〜7日
通院頻度:2回
技工所で作製した被せ物を装着し、噛み合わせや見た目の違和感がないか確認します。
被せ物の装着には「ネジでの固定」と「セメントでの固定」があり、安定性やメンテナンスの利便性に応じて選択します。
基本的には、ネジで被せ物を固定する方がインプラント周りのメンテナンスがしやすいでしょう。
当院では、装着後に7日間ほど生活していただき、必要に応じて微調整を行います。
定期メンテナンス
目安期間:患者さまの口腔内の状況によって異なります。
通院頻度:3~6か月ほど
インプラントは天然歯と異なり、自然の防御機能が備わっていないため、ケアを怠るとインプラント周囲の歯茎や骨が感染する「インプラント周囲炎」を引き起こしやすくなります。
インプラント周囲炎はプラークや歯石が原因で発症し、最悪の場合にはインプラントが脱落して使えなくなる病気です。
予防するには定期的なメンテナンスを行い、専用の器具を用いたクリーニングとチェックが必要です。
インプラント治療は、入れ歯やブリッジと比べて治療期間が長い治療です。
しかし、入れ歯やブリッジと比べて安定性と機能性が非常に高い人工歯です。
インプラント体が骨としっかり結合することで、天然歯に近い感覚で食事を楽しむことができ、自然で美しい仕上がりとなります。
メンテナンスを継続することで15年以上使えるケースも多いため、入れ歯やブリッジよりも長持ちします。
長期的な目線で考えると、ほかの治療法よりも優れた選択肢と言えるでしょう。
エクシアデンタルクリニック墨田のインプラント治療
日本口腔外科学会認定医によるインプラント治療
院長の廣嶋一哉は、日本口腔外科学会の認定医です。
口腔外科領域の専門的知見により、安全性の高いインプラント治療を行っています。
一貫性のある治療計画
当院では、骨造成やサイナスリフトなどの処置も含め、できる限り当院だけで完結する治療計画を作成しています。
インプラント治療に関する一部の工程を他院に依頼するケースもあるなか、当院では院内で完結する治療計画を作成することで患者さまの負担を減らし、効率的で安心できる治療を提供することを目指しています。
最新設備と徹底した衛生管理
当院では、安心・安全な治療環境の実現に向けてインプラント治療に必要な最新設備を備えており、徹底した衛生管理を行っています。