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Stomatitis

口内炎

口内炎の種類によって適切な治療を

繰り返す口内炎を治しましょう

「口内炎ができると食べ物がしみてつらい」そんな経験はありませんか?
口内炎は疲れた時体調不良の時にできやすくなります。
自然に治ることも多い口内炎ですが、痛みもともないますので、痛みを緩和して早めに治したい方も多いのではないでしょうか。

口内炎は薬で治療をすることが多いですが、口内炎の種類によって適応が変わります
適切な薬や治療で繰り返す口内炎を治しましょう。

Contents目次

こんなお悩みありませんか?

  • 口内炎が痛い
  • 矯正器具が当たり口内炎になっている
  • 口内炎を繰り返す
  • 口内炎で病院に行くか迷う
  • 口内炎を早く治したい
  • 口内炎の対処法を知りたい

口内炎について

口内炎とは

「口内炎」とは、口の粘膜や周辺で起こる炎症です。
いくつか種類がありますが、はっきりとした原因がわからないものが多いことが特徴です。
一般的には体調不良の時忙しい時に出やすいといわれています。
軽度なものから重度なものまで症状はさまざまです。

比較的軽度な口内炎は、食事はしみますが、痛みは強くなく、斑点ができるものが多いです。
とくに多いものが、「アフタ性口内炎」白い粘膜で覆われた米粒程度の潰瘍ができて、食事をすると痛みをともなうものです。
通常1~2週間程度で落ち着きますが、繰り返すこともあります。

医療機関を受診するケース

症状によって医療機関を受診したほうがよい場合があります。

・症状が2週間以上続く場合
・患部がびらんや潰瘍になっている場合
・症状が限定的でなく、口の中全体に広がっている場合

このような症状がある場合には、病気の一症状や感染症の可能性が考えられます。
受診する科は一般的には耳鼻咽喉科で対応してもらえますが、矯正装置が当たっていて口内炎がある場合には、歯科を受診しましょう。
口内炎が長引いている場合には、内科を受診して病気からくる口内炎ではないか確認しましょう。

口内炎が1か所でほかに持病がない場合には市販薬で様子をみることもおすすめです。

口内炎を治すために必要な成分

口内炎を治すための薬に含まれている成分は「抗炎症成分」「殺菌成分」「消毒成分」などが含まれています。
そのほかには、粘膜を保護するための「ビタミン剤」を服用すると症状の軽減が期待できます。
口内炎が1か所に限定している場合には、市販薬も活用して口内炎を治しましょう。

そのほかには、ビタミンB群を多く含む食事を摂取することで、皮膚や粘膜を正常に保つ効果が期待できます。
また、粘膜を保護して細胞の再生を助ける働きもあります。

口内炎の原因

生活習慣の乱れ

口の中の粘膜は代謝を繰り返して、常に新しく生まれ変わっています。
しかし、「免疫力の低下」「栄養不足」「睡眠不足」などが続くと代謝がうまくできず、再生力が低下します。

再生力が低下すると、ただれや荒れといった症状になって現れます。
一般的に多くみられるものが「アフタ性口内炎」で、白い潰瘍(2~10mm程度)が唇・頬・舌・歯ぐきなどにできます。
通常は1~2週間程度で自然に治癒し、あとも残りません。

治りが悪い場合口内炎が広範囲にわたってできている場合には、ほかの病気を併発している可能性があります。
早めに医療機関を受診しましょう。

ウイルスや細菌

私たちの口の中には、多くの常在菌や微生物がいてバランスを保っています。
しかし、さまざまな影響で一定の細菌が増殖すると、口内環境がバランスを崩し口内炎が発生することがあります。

たとえば、カビの一種であるカンジタ菌は、口の中にいる常在菌ですが、免疫力が低下すると細菌が増殖して「カンジタ性口内炎」を発症することもあります。
また、ウイルス性の口内炎は粘膜に多くの小さな水疱ができて、破れることもあり、発熱痛みもともないます。

物理的刺激や傷

物理的刺激によって起きる口内炎は、「矯正器具や入れ歯が粘膜に接触した時」「唇を噛んだ時」に傷になり細菌が繁殖した場合に起こる口内炎です。
そのほかに熱いものを食べてやけどをした時にも発症する可能性があります。

アフタ性口内炎とは異なり、境界がわかりにくく、唾液の量が増えるのに口臭がすることもあります。
また、一時的に味覚がわかりにくくなることもあります。
そのほかには、虫歯歯周病などの病気も引き金になって口内炎が発症しやすくなります。

口内炎の治療方法

塗り薬

口内炎が広い範囲にある場合でも対応できます。
また、貼り薬が貼りにくい部分にある場合も柔軟に塗布することが可能です。

薬が付着しやすくするために、綿棒を使用して唾液をぬぐうと薬を塗布しやすくなります。
患部に付着できたら、表面を少し湿らせると、薬が取れにくくなります。
塗り薬を塗布すると、口内炎に直接作用して腫れや痛みを軽減させることが見込めます。

貼り薬・スプレー薬

●貼り薬

貼り薬は口内炎が小さい場合に対応しています。
口内炎に直接作用して腫れや痛みを落ち着かせます。
また、食べ物や飲み物の刺激から口内炎を守る役割もあります。
剥がれにくいシートがあり、口の中で自然に溶けるタイプの貼り薬もあります。

●スプレー薬

口内炎がいくつもある場合口内炎の範囲が広い場合に適しています。
口内炎の部位が、喉の奥といった手が届きにくい場所でもスプレーで痛みを鎮めることが期待できます。

レーザー治療

口内炎は基本的に耳鼻咽喉科で診てもらうことが多いですが、歯科でも口内炎の治療を行っています。
歯科では、レーザー治療を導入しているところもあり、炭酸レーザーを照射すると、殺菌効果消毒効果が見込めます。
また、レーザー治療は痛みが少なく、早い改善も期待できます。

歯の根の中をきれいにする治療にも使用される機械で、お子様から広く使用することが可能です。
保険外の治療にはなりますが、治療時間も5分程度で済み、負担の少ない治療法です。

内服薬を服用する

内服薬は口内炎の範囲に関わらず、使用することが可能です。
腫れや痛みを落ち着かせる働きがある鎮静薬や粘膜の働きを正しくするビタミンが配合される緩和薬もあります。
ビタミン薬は肌あれやニキビ、疲労回復の栄養補給として処方されることもあります。

うがい・歯磨きで口内を清潔に

うがい薬は殺菌成分が含まれており、殺菌消毒の効果が期待できます。
炎症を抑える薬とも併用できるため、再発を繰り返している時や、唾液の量が少ないと感じた時は使用しましょう。
唾液の量が減少すると、細菌が増えやすく、口内バランスが崩れやすくなります。
口内炎になっていなくても、乾燥していると思ったらうがいをすることをおすすめします。

また、歯磨きを丁寧に行うことでお口の中の汚れを落とし、細菌の数を減らすことが期待できます。
毎食後磨くことが理想とされています。
仕事や外出先で歯磨きができない時はうがいだけでも効果が見込めます。

休養を取る

口内炎は免疫力が低下していて、体力が落ちている時にできやすいといわれています。
そのため、口内炎になったらまずは、十分な睡眠や休養を取りましょう。

忙しく十分な睡眠がとれない場合には、質の良い睡眠を取ることを意識しましょう。
規則正しい時間に睡眠を取ることで体内時計が整い、リラックスして就寝することが期待できます。

また、夜更かしをすると、睡眠が浅くなってしまうこともあります。
質の良い睡眠を取ることは、ストレスを軽減する効果も見込めます。
「睡眠前にゆっくりお風呂に入る」「ストレッチを行う」など、リラックスする時間を作ることも大切です。

口内炎のセルフケア

ビタミンの豊富な食生活

口内炎の対策として、ビタミンの豊富な食事を摂取することがよいとされています。
口内炎の緩和には、ビタミンのなかでもビタミンB₁・ビタミンB₂・ビタミンB₆の「ビタミンB群」が口内炎に対して効果を期待できます。

●ビタミンB2

健康な身体を維持する働きや成長促進には欠かせず、大きな役割を果たすといわれています。
皮膚の粘膜を保護する働きもあり、口内炎の予防や緩和によいとされます。

●ビタミンB₁

疲労やストレスを緩和する働きがあり、リラックス効果が見込めます。

●ビタミンB₆

タンパク質の代謝を促進して免疫機能を正常に保つ働きがあります。

お口の中を清潔に保つ

口内炎の予防や治りを早めるためには、お口のケアをしっかり行って口内環境を清潔にすることが大切です。
清潔にすることで細菌やウイルスの増殖を防ぎ、悪化の防止も期待できます。
毎日のセルフケアで歯磨きはもちろん、殺菌効果のあるうがい薬を併用することも細菌の減少につながります。

また、やわらかめの歯ブラシを使用して、粘膜を傷つけないようにしましょう。
ただし、口内炎が炎症になっている時は、刺激の少ないうがい薬や歯みがき粉を選ぶことで、痛みが出にくくなります。
歯磨きができない時には、うがいをして細菌を減らしましょう。

免疫力を上げる

口内炎は免疫低下のサインともいわれています。
免疫力が低下すると細菌への抵抗力も低下し、口内炎の発生につながります。

免疫機能を正常に働かせるためには、自律神経を整えることも大切です。
交感神経が優位だと副交感神経にスイッチできず、免疫に関する細胞が減少します。

副交感神経に切り替えるポイントは、リラックスすることです。
ストレッチやぬるめのお風呂にゆっくり浸かるなど落ち着くことをしましょう。
また、寝る前はスマホやPCの画面を見ないようにリラックスできる空間を作りましょう。

よくある質問

口内炎の対処法はありますか?

口内炎の範囲によって、塗り薬や貼り薬やスプレーなどを使用します。
また、お口の中を清潔にして、細菌の数を減らすことも効果が期待できます。

口内炎の原因は何ですか?

はっきりした原因がわからないことも多いですが、「誤って噛んでしまった」、「疲れがたまって免疫力が低下している」時に口内炎ができやすいです。

口内炎の症状は何ですか?

ひりひりして、飲食物がしみます。
とくに醤油や刺激の強い炭酸など口内炎の炎症が強い時は避けることがおすすめです。
通常は1~2週間で落ち着くことがほとんどです。

口内炎にはどのような治療をしますか?

薬による治療をすることが多いです。
噛み合わせの不具合によって噛んだ部分が口内炎になっている場合には、噛み合わせの調整を行います。

口内炎はどのような時にできるのですか?

体調不良や寝不足などの免疫力が低下している時にできやすいです。
これは、お口の中の細菌に抵抗する働きが弱くなるためといわれています。

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監修者情報

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院長・歯科医師 廣嶋 一哉

資格 Qualification

【資格】歯科医師
【出身大学】東北大学 歯学部
【出身大学院】千葉大学大学院 医学薬学府先端医学薬学専攻

ドクターコメント Doctor comment

▼患者様へひとこと
歯医者さんが苦手な方も安心して通っていただけるよう安心できる説明、痛みのない治療を心がけています。
人と人との繋がりを大切に患者様の口の環境を一生涯守るためのお手伝いをさせていただきます。

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